第58代理事長所信

第58代理事長所信

2019年度スローガン

挑戦!!これからも輝き続けるために、ともに島の未来を創ろう

第58代理事長 佐久川 直仁

はじめに

当青年会議所は、責任感や情熱を持った青年有志が、明るい豊かな社会の実現を理想に掲げて、1962年より地域社会から多くの信頼を積み重ねながら57年間運動を展開してきました。その中で、青年経済人として各地域、各企業を牽引している職業や年齢の違う若者が、志を同じくし、共に絶え間なく研鑽を重ねることで、地域のリーダーとして成長し、力強い組織が構築されてきました。これもひとえに、多くの崇高な志を持った先輩方が、熱意と努力を持って築いてこられた歴史と伝統を連綿と受け継いだ賜物だと感じずにはいられません。平成が終わるこの時代の転換期に、我々もこの歴史と伝統をしっかりと受け継ぎ、組織の更なる発展を目指し、気概と覚悟に満ちた志で次世代に繋げていく責任があるのです。
しかし近年、経験豊かな、宮古青年会議所を最前線で支えてきた先輩方が次々と卒業され会員が減少し、入会三年未満の会員が増えている現状を鑑みると、今後の組織運営を担っていく人材の育成、会員の拡大は急務です。「JCしかない時代からJCもある時代」と表現されるように、いまや数多くの団体が地域のために活動されています。その中で私たちJCにしかできないことは何か、存在意義とは何かを認識し、未来を繋ぐ責任ある世代として自覚を持つことが必要です。そして、今だけではなく未来を見据え、広い視野で、活力溢れる宮古島の創造に向けて夢を描き、今何をすべきか自ら考え行動していかなくてはなりません。この地域を誰よりも愛し、先の未来を考え、熱く語り合ってきた私たちです。私たちがJAYCEEとしての自信を持ち、誇りへと昇華させ主体的に行動していくことで宮古島の明るい豊かな未来へと繋がると確信しています。

魅力あるまちづくりの創出

我々の住む宮古島は、2015年の伊良部大橋開通を契機に、航空路線や台湾や中国からの大型クルーズ船の寄港の増加で入域観光客100万人の更新に迫っており、国内でも有数の大手企業やチェーン店の進出、ホテルの建設ラッシュと建設業や不動産業、観光産業と、まさに未曾有の活況を呈しています。それに伴う深刻な人材不足や情報不足、水不足やエネルギー不足など、ソフト面、ハード面におけるインフラの整備は急務であります。特に、私が生まれ育った伊良部島では2019年春に下地島空港が開港し国際線やLCC路線の就航が始まります。この大きな変化をチャンスと捉え、地域の魅力を掘り起こすと共に、広域的な視点を持ち、行政や諸団体とも連携し、宮古島の魅力をさらに力強く発信していくことも重要となります。そうすることで、まちの価値がさらに高まり躍動する宮古島に繋がります。

エコアイランド宮古島の推進

私たちの宮古島は、平成20 年3 月31 日に「エコアイランド宮古島」を宣言しました。宣言から10 年を迎え、新たなエコアイランド宮古島宣言2.0にバージョンアップし、市民と共に目指す未来像を共有化しています。現状としては国内やインバウンド観光客の大幅な増加により、不法投棄ゴミや生活排水による海水の汚染など問題は山積しています。
我々は、市民一人一人が主体となって取り組めるような「千年先の、未来へ。」向けた持続可能なまちづくりのための事業を行います。

次代の宮古島を担う人材の育成

子どもたちが健やかに成長し、夢や希望をもって次代に羽ばたいていくことは、我々大人たちの切なる願いであり、使命であります。現代社会には、子どもを取り巻く環境の中に様々な問題や課題が渦巻いており、子どもたちがその中で生き抜いていくためには、正しい道徳心や倫理観、そして強さと豊かな心を持って成長できる機会を創出することが大切です。そのためにはまず、手本となる大人がしっかりと子どもたちと向き合い絆を深め、正しい道へ導いていく必要があります。またその役目を親や家庭だけに限るのではなく、学校や地域、三位一体の連携が必要不可欠です。我々はその懸け橋となれるよう、私たち大人、そして子どもたちの住み暮らすこのまちを通じて、青少年育成における事業を積極的に行い、このまちの歴史や文化、産業に誇りを持ち、生きがいを持って健やかに成長していくことが出来るよう取り組みます。そして将来このまちを背負って立つ、そういう子どもたちを育んでいくことが必要なのです。
 少子化が進む中、次代を担う子どもたちは地域の宝であり希望です。急激に変化する時代の流れに動じない強い子どもたちの育成を目指し、我々が歩みを止めず運動していくことが、子どもたちの成長につながることを信じて運動し続けます。

会員拡大と資質向上

我々が、JCに入会した目的は何でしょうか。入会の目的や動機は人それぞれだと思います。時代は目まぐるしい勢いで流れ、我々は変化に対応しながら活動や運動を行って参りましたが、その礎はJC三信条だと考えます。ですが昨今では、本来であればJC三信条のもと長い時間をかけて成長していけるはずであったメンバーも、会員数の減少に伴い、入会後短い時間での成熟が余儀なくされています。 そのためにも、本年もJCIセミナーを開催いたします。また、会員拡大を意欲的、効率的に行っていくために、本年は、例年にはない拡大手法を模索し、明確な目標を定め実行します。会員・会員家族の交流を促し結束力を強化していくことで更なる組織への満足度や意識向上に努めて行く必要があります。

結びに

私は「青年会議所=人の価値観を変えることができる団体」と考えています。入会した当初は「自分が変わりたい、仲間を増やしたい、仕事に繋げたい」という利己の考えが中心でした。しかし活動していくうちに「人のために、地域のために、日本のために、世界のために」と利他の考えへ変化していきました。入会前にこのような思いを抱くことなどありませんでした。この利他の精神こそが明るい豊かな社会づくりへ繋がっていくのです。
最後に、我々が青年会議所活動をできるのは、我々の活動に対し理解と協力をいただいている会社、家族、地域があってこそ挑戦することが出来ます。そのことに対し感謝の気持ちを忘れず、更には自分自身の成長により恩返しできるように一年間挑戦し青年会議所運動を邁進してまいりましょう。

基本方針

・地域、行政、各種団体を巻き込んだ新たな青少年育成事業への挑戦
・下地島空港を活かした新たなまちづくりへの取り組み
・未来へ向けたエコアイランド宮古島の推進
・個の力を結集した組織的な会員拡大
・会員相互のコミュニケーションの強化

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