社団法人 宮古青年会議所  
社団法人 宮古青年会議所
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第55代理事長  下地 盛智

 

はじめに
 祖国の誕生以来、遠く先達は時代とともに変化する困難と真摯に向き合い、未来を案じ、身を捧げて絶え間ない努力をし、今の時代が創り上げてこられました。先達の平和を追求する情熱を受け継ぎながら、更に街を繁栄させ、私たちの明るい未来を担う子ども達へ次代を繋ぐために、自らの意志を持って、ひたむきに行動することが我々責任世代である青年の使命であると考えます。私が生まれ育った宮古島は、小さな島で人々の繋がりは深く、人情深い気質と豊かな自然が受け継がれてきた独特な風土と文化がある素晴らしい地域で住み暮らしてきました。
 私は、JC入会7年目になります。入会動機は、「人脈を作り、人前でもスムーズにスピーチが出来るようになりたい」このような思いからでした。私が宮古青年会議所の活動を知るきっかけとなったのは、ビーチクリーン事業の時で、宮古島の若者が地域活動している姿に魅力を感じ入会へ至りました。宮古島の青年団体として地域活動に従事させて頂く中で、大きく感じたのは、これまで先輩諸兄が大変な努力と行動力により宮古圏域の活性化や経済発展に多大な寄与をして参りました。その中、JC活動で様々な役職を経験し、自分の成長はさる事ながら、何よりも仲間と共に切磋琢磨する事で、自己の成長や共感が生まれ組織が成長へ繋がって行くと強く感じました。宮古島では圏域から転出者も多い事から、人口の減少がもたらす地域コミュニティの希薄化や、急速に進む少子高齢化、子供たちを取り囲む教育問題の他、環境、経済、福祉においても様々なリスクを抱えており、人任せや他人事では済まされない事実が目の前に積上げられています。このような状況を改善するためには、地域の状況をしっかりと汲み取り、コミュニティの活性化や地域環境の意識を変える事が不可欠だと考えます。
我々は自らを高め、今なお続く多くの困難に立ち向かう力を養い、JCとして、宮古圏域を担うひとりの青年として、ひたむきに挑戦を続け、希望に満ちた明るい豊かな社会創造のために率先して行動して参ります。

 
会員拡大の取り組み強化
 宮古青年会議所は、全国の青年会議所同様、会員数の減少という問題を抱えており、新たなメンバーを発掘することは我々にとって最も重要な課題であります。そのためには、全員で新たなメンバーを発掘する手法を学び、一人ひとりが新たな発想力と行動力を持って活動していかなければなりません。その結果得られる会員拡大の情報や現状を全員で共有し、更なる拡大に繋げていきます。また、青年会議所には変化を起こせる機会が沢山あります。その中で、新たな仲間と共に成長し、一人でも多くの地域リーダーを輩出していくことが、この地域の未来を創る一歩となります。まさに会員拡大こそが、自己への気付きを得て明るい豊かな社会の実現を目指す青年会議所運動そのものであると考えますので、メンバー全員で取り組んで参ります。

 

自己の成長と人材育成強化
 我々は、修練、奉仕、友情を三信条として活動・運動を展開してきました。その行動力をさらに発展させるために、次世代を牽引するリーダーを育てることが必要であります。研修には多様な方法がありますが、日本青年会議所において、VMV・Presenterセミナーやロバート議事法のプログラムを活用したオリエンテーションの開催や、継承事業である2大事業を積極的に活用し、気づき・学び・見識を広げることで、自己研鑽とリーダーとしての意識向上を図ることが組織の強化に繋がると考えます。宮古JC一丸となりメンバー、ひとり一人のスキルアップに取り組んで参ります。

 

他LOM・他団体との交流
 本年度は我々の姉妹青年会議所である津山青年会議所や友好青年会議所の北見青年会議所また、国際友好青年会議所である民雄青年商会との連絡を強化し、周年事業を通じて友好関係がより深まり心繋がる交流を行います。新たに先島2LOMでの親善を深める意見交換懇親会の開催や地域の青年団体を交えた異業者交流会を通して我々の運動を市民や各種団体の方々に広く発信をしていきます。さらに組織強化を図るため、先輩諸兄との交流をしっかりと行い、新たな発想力と行動力をもって活動し仲間の信頼関係を深めて参ります。

 

明るい豊かな地域づくりのために
 我々は地域に必要とされる団体として運動を展開していかなければなりません。これまで宮古青年会議所が主体となり、まちづくり、ひとづくりの構築に向け市民、学生、行政並びに各種団体の方々と邁進してきました。本年度は、2009年にユネスコが消滅危機言語として宮古方言が認定された所に焦点をあて「みゃーくふつ」(宮古方言)を通して、人と人の心を繋ぎ、生まれた土地の地域文化を誇りに持って積極的に継承していく事業の開催や継続事業である宮古島夏まつり東西大綱引きにおいては、各地域の青年団体と共に綱編み交流を通し意見交換をする機会を作り、各地域の現状を共有する事で今、我々にどの様な活動や協力が求められているかを汲み取り、地域に喜ばれる事業の提案をしていきます。また、この地域の未来を明るくするためには、地域の子どもたちが輝かなければなりません。現代ではICTや電子技術が進化し家庭内でも親子のコミュニケーション不足が懸念されており、親子でふれあう時間が極端に減っていると強く感じます。自然を通して生きる術、道徳や資源の大切さを親子で学ぶ事で愛情や郷土愛が育まれる事業を提案します。更に継承事業であるJC杯少年野球大会においては、「優勝」という一つの目標を目指すことで精神力や忍耐力を養い青少年育成向上を図り、子ども達の成長につなげます。次世代を担う子どもたちが輝ける事業を通じ、全ての参加者に意識変革を図って参ります。
 
 

2016年度創立55周年について
 1962年この地域に誕生した宮古青年会議所は、明るい豊かな社会の実現を目指し、英知と勇気と情熱をもって取り組んできた数々の歴史があります。2016年度創立55周年を迎えるにあたり、我々は先輩諸兄が築いてこられた歴史や伝統そして、創始の精神を受け継いでいかなければなりません。この機会は我々にとって大変貴重な経験となり、大きく成長できるとともに、地域を広く発信する絶好の機会となると確信しています。歴史ある宮古青年会議所のメンバーとして大切な節目に関われることを誇りに、54年の歴史を振り返り、時代に沿った行動で地域の特色を調査学習し、新たな発想力、行動力、さらには気概を持っておもてなしの心でお迎えして、記憶に残る記念式典にしましょう。さらには、ビジョン「共感」を検証し、大きな担いを踏まえて伝統や創始の精神を先ずは、来る60周年にしっかり繋げて参ります。
 
 

結びに
 我々は、個々の責任を自らで判断し、本質を見極める力を養い、真実の目で問題を追求し、各々がクリエイティブな思考を持って研ぎ澄ます為には、組織がこれから何処へ向かうべきなのか議論を重ねる必要があります。そして具体的な提案を示し、同志で力を合わせ行動すれば、必ず組織は進化に向かって歩みだすと考えます。
 一般社団法人宮古青年会議所は、1962年の創設から本年、創立55周年という輝かしい節目を迎えます。我々に課せられた大きな担いを乗り越えてこそ、本当のJCの価値があるのだと私は確信しております。この時代を担う青年として、明るい豊かな地域を担う次世代への架け橋となるよう、2016年度を意義のある一年にして参ります。
 
 

[ 基本方針 ]
1. 地域に喜ばれる事業の開催
2. 組織全体で会員拡大の取り組み強化
3. 全てに感謝を忘れず品格ある行動をしよう
4. 地域リーダーとなるべく人材育成と組織力強化


 
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