第64代理事長 比嘉 正樹 所信

第64代理事長 比嘉 正樹 所信

2025年度スローガン

Power Of Youth~宮古しまを繋ぐ若い力~

第64代理事長 比嘉 正樹

【はじめに】

 私は 7 年前に宮古青年会議所に入会いたしました。これまで様々な経験をさせていただき、数多くの先輩方の想いや宮古青年会議所の歴史を知ることができました。そして 2023 年、4 年振りに開催された宮古島夏まつり東西大綱引きでは実行委員長に任命いただき、メンバーの強力なサポートにより無事に事業を成功させることができました。ステージから見た宮古島市民や観光客が一丸となり盛り上がるあの光景は、一生忘れる事ができません。この経験を繋げていくために、私は 2025 年度第 64 代理事長の役を仰せつかりました。私はこの宮古で生まれ、この宮古で育ったことを誇りに思っています。しかし、近年、急激な発展・変化を遂げるこの島に対する思いの変化も感じつつあります。宮古島では家賃の高騰など住宅問題がおこり、オーバーツーリズムと言われる現象が顕在化し始め、沿岸部での開発が進む今、以前から宮古島に住む人たちはどう感じているでしょうか?今、宮古で生まれ育っている子どもたち、これから生まれる子どもたちはこの島に何を感じるでしょうか?私は、今年度スローガンPower Of Youth 〜 宮古(しま)を繋ぐ若い力〜を掲げ、活動して参ります。2025 年度の理事長として、未来を担う次世代 が「またこの島に帰って来たい」と心から思える宮古島をつくることを目標といたします。 宮古島は美しい自然に恵まれ、豊かな文化や歴史のある島ですが、今後の地域の持続的発展 に向けて、次世代がこの島で未来を描きたくなるような環境を整えることが重要です。将来 を見据えた地域づくりのために、地域の子どもたち、行政、そして経済界のリーダーたちが共に考え、行動する機会を提供いたします。

【あくなき挑戦】

 入会して間もない頃に、歴代理事長メッセージ動画撮影の実行委員長として、多くの先輩方にJC運動・活動の想いを聞くことが出来ました。津山JCとの姉妹締結、北見JCとの
友好締結、そして民雄JCとの国際姉妹締結をはじめ、東京直行便の誘致、伊良部大橋架橋など、数え上げればキリがないほど、先輩方が紡いできた挑戦の歴史がありました。

 先輩方は、皆で夢を語り合い決して諦めることなく、周囲から無謀だと言われてきたことを熱ある想いで次々と実現されてきました。

 私達JCは、明るい豊かな社会を築き上げることを目的に、地域の為に何が出来るか考え、行動する団体です。一人では成し得ないことでも、同じ志を持つメンバーと共に語り合い、
常に挑戦し続けることで、必ずミライを変えられると私は信じています。

【共につくる未来~次世代と考えるまちづくり~ 】

 私は宮古島の未来を担う子どもたちに、地域社会の現状や課題、そして将来の可能性について共に考える機会を提供したいと考えています。これを実現するために『子どもたちと考える宮古島の未来』というテーマのイベント等を企画し、学生と行政、地元経営者が一堂に会して意見交換できる場を設けます。この対話の場は、宮古島が抱える課題や地域振興における新たな可能性について、異なる立場から意見が交わされることで、幅広い視点で未来を考えることができるようにいたします。学生たちが地域に関心を持ち、島の未来について主体的に考える姿勢を育むと同時に、行政や経営者にとっても、若い世代の視点から得られる新しい知見は地域社会を活性化させる大きなヒントとなると思います。

【島を学ぶ~次世代を担うひとづくり~ 】

 次に、私たちは「宮古島再発見」をテーマに地域の様々な産業を学生が実際に体験できるプログラムを提供いたします。このプログラムを通じて、学生たちは宮古島の産業の歴史や地 域資源、観光資源に直接触れ、地域の魅力を体感することができます。具体的には、地域の 観光施設や農場、工房を訪れ、そこで働く人々から直接話を聞きながら実際に体験することで、宮古島の産業の多様性や可能性を理解してもらいます。この経験は、彼らが将来的に宮 古島に戻って働きたい、貢献したいという気持ちを育む大きな契機になると信じています。 また、地元の経済界や行政との連携を通じて、インターンシップや職業体験の機会を拡大し、子ども主体のイベント等を通して、地域の若者が宮古島の産業を支える人材として成長できる道を開くことも目指します。これにより、地域の活性化だけでなく、持続可能な発展に向 けた基盤が築かれると考えています。

【地域連携と会員拡大~次世代へ繋ぐ~ 】

 地域の連携強化には、スポーツが大きな役割を果たすと考えています。スポーツは年齢や職業、立場を超えて人々を繋ぐ力があり、共通の目標に向かって取り組むことで、信頼関係を 築くことができます。そこで、宮古島における青年経済 4 団体や公的な組織とのスポーツを通じた交流を活発化させ、地域全体の連携を強化します。私たちが暮らす宮古島は、美しい自然に囲まれた反面、台風や地震などの自然災害に見舞われやすい地域でもあります。このような有事の際には、地域のさまざまな団体や行政が一丸となって迅速に対応することが求められます。スポーツを通じた交流だけでなく、宮古島夏まつり東西大綱引きを含め、普段から地域の経済団体や行政機関との連携を強化し、有事の際にも円滑に協力し合える体制を 整えることが重要です。
また、地域で活躍する若い世代、これから島のリーダーを目指す若い世代を宮古青年会議所の仲間として迎え入れ、共に郷土愛を育んでいきたいと考えています。同時に、現会員にも事業構築に積極的に関わっていただき、事業後の達成感を味わえるような環境づくりを行います。

【結びに】

 次年度は宮古青年会議所が 65 周年を迎えます。先輩方が築いてきた 64 年の歴史を振り返る 1 年にするとともに、記念事業に向けた準備も着実に進めてまいります。宮古JCの使命は、地域社会の発展と次世代の育成に貢献することです。そのために、私たちはこれからも地域のニーズに応じた多様な取り組みを行い、地域のリーダーとしての役割 を果たしていきます。私たちが掲げる目標は、短期的な成果を追い求めるものではなく、将 来的に宮古島が持続的に発展し、次世代が誇りを持って生きられる社会を築くことです。この目標を達成するためには、地域社会全体で協力し、住み良い島づくりを行っていくことが 不可欠です。2025年度も宮古青年会議所は地域と共に“次世代が帰って来られる島”を実現するために全力で取り組んでまいります。

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